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『共犯』チャン・ロンジー監督インタビュー

『共犯』チャン・ロンジー監督インタビュー
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『光にふれる』で瑞々しく感動的な映画を撮り、一躍台湾映画の新世代を代表する監督として注目されたチャン・ロンジー監督が、今度はガラリと趣向を変えて撮った、青春サスペンス群像劇映画が『共犯』です。
これまで作品は参加していたものの、自身は初めて参加した東京国際映画祭で、チャン・ロンジー監督にインタビューしました。

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チャン・ロンジー

1980年台北生まれ。
国立台湾芸術大学大学院で応用メディア芸術の修士号を取得。大学在籍時に映画製作を始め、2006年に『ぼくのフットボールの夏』が、台湾金馬奨最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。08年には卒業製作の作品として本作のもとになった短編「ジ・エンド・オブ・ザ・トンネル」が、批評家の高い評価を受け台北映画祭で最優秀短編賞に輝いた。さらに同年の台湾金馬奨最優秀短編賞にもノミネートされ世界中の映画祭で上映された。2012年の『光にふれる』では長編初監督作でありながら12年台湾金馬奨で新人監督賞を受賞し、最も将来性のある台湾映画界の若手監督の一人として注目を集めている。本作『共犯』は台北映画祭オープニング作品に選ばれている。
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前作から本作に至る経緯として、なぜこういう作品を撮ろうと思ったのですか?

前作の『光にふれる』を撮ってからすぐに脚本を読みました。前作とは全く違う切り口で映画を撮れると思ったんです。

この映画で監督が伝えたいメッセージは何でしょう?

この映画の中に出てくる若者たちは、友達が欲しいとか、両親にかまって欲しいとか、自分の未来に対して漠然としている孤独感とか、様々な寂しさを抱えています。

でも、そんな寂しさを抱えている人たちが、普段気にもとめなかったり、見て見ぬふりをしていることが、結局は問題を引き起こす原因になるんだ、というのがこの映画です。
自分たちもいつでも「共犯」者になる可能性があるんだと思って欲しいということですね。

登場人物のメインである3人の男子学生たちは「いじめられっ子」「ガリ勉」「不良」と凄くステレオタイプなキャラクター設定でしたね。監督自身は学生時代どのタイプでした?

優等生ではなく劣等生でもなく、友達もそれなりにいましたね。だから、自分自身はどのタイプというわけではないけど、それぞれのキャラクターに自分の影の部分を投影しています。
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登場人物で主要な学生役の6人はほとんどが演技経験のない素人だったということですが、オーディションの選考基準は?

普段の姿から映画のキャラクターの雰囲気を持っているかどうかが重要でした。そして個性ですね。
6人の中にプロの俳優を2人入れました。いじめられっ子役のウー・チエンホーと、3人に死の原因と誤解される女の子役のウェン・チェンリンです。

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演技指導はどうしたんですか?

実際に演技を見せて教えるということはしてません。彼らが自分の演じるキャラを自分のものにするのを根気強く手伝うだけです。彼らの実生活での喜怒哀楽の経験を聞き、掘り下げて、そこから似たような感情を演技として引き出しました。だから正直言って、撮影中の彼らへの印象ってあまり良くないですね(笑)

ところで、監督が好きなキューティー映画は何でしょう?

今、パッと思いつくのは『(500日)のサマー』ですかね…でも、もっと考えると、他に色々な映画が出てくるとは思うんですけど(笑)

では好きな映画は?

『ドラゴン・タトゥーの女』が好きです。デビッド・フィッシャー監督が好きなので。

そういえば、画のこだわり方とか、雰囲気がちょっと似てるかもしれないですね。

それはうれしいですね!

ファンにメッセージを

作品だけはこれまでも来ていましたが、自分自身が東京国際映画祭に来たのは初めてです。色んなお客さんに見てもらいたかったので、そういう機会をもらって感謝しています。ぜひ楽しんでもらえたらと思います。

とても穏やかでシャイな人でした。短い言葉で質問に答えてくれましたが、どれもとても誠実に考えた上で出してくれた言葉でした。
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