Home Column 『インクレディブル・ファミリー』の特報にみる、作品&現代的テーマの組み込み方

『インクレディブル・ファミリー』の特報にみる、作品&現代的テーマの組み込み方

『インクレディブル・ファミリー』の特報にみる、作品&現代的テーマの組み込み方
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『インクレディブル』(2004)続編、『インクレディブル・ファミリー』の特報が公開されました。実質予告編第1弾となります。この予告編で『インクレディブル・ファミリー』の狙いが何となく見えたような気がします。


前作同様スーパーヒーローの活動は禁止となっているものの、再び活躍を求められたインクレディブル…しかし求められたのは、妻であり母親であるイラスティガールでした。Mr.インクレディブルはイラスティガールが活躍する間、育児や家事に追われることになる…というお話です。

『インクレディブル・ファミリー』は前作同様、アニメーション界の天才ブラッド・バード(『レミーのおいしいレストラン』『アイアン・ジャイアント』)監督・脚本です。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』『トゥモローランド』と実写での監督が続いていたブラッド・バード久々のアニメ監督作です。

『インクレディブル』の面白さは「スーパーヒーローが必要とされなくなって引退同然となり、観客と同じような日常生活を送っていたら」というものです。
今回の『インクレディブル・ファミリー』は、当初からインクレディブル夫人の活躍を描くと言われてきました。
最近のスーパーヒーロー系映画で流行りの、女性スーパーヒーロー中心の「キューティー化」になるかと思いきや、予告編を見ると、イラスティガールの活躍を描きつつも、実に巧みに前作と同じテーマ、「家族のために別の生活(育児・家事)を余儀なくされるスーパーヒーロー(Mr.インクレディブル)の日常」を描いています。
Mr.インクレディブルがやはり主人公で、子育ての大変さや家を守る大変さに苦労する、というお話のようです。

女性の社会進出とその時の夫の役割など、何気に深い社会的テーマを、女性のスーパーヒーローの活躍という題材、でも実はちゃんと前作同様主役はMr.インクレディブルというのを、サラッともってくるあたり、天才ブラッド・バード監督の実に巧みなストーリーテーリングに感心するばかりです。

全米公開は2018年6月15日、日本公開は8月1日です。